読売新聞記事から 「[患者つながり仲間の輪 」

  • 2011.06.14 Tuesday
  • 16:23
読売新聞 2011年6月10日 記事より

最新の医療ルネサンス・医療解説 

 「患者つながり仲間の輪

読売新聞20110610記事
5月に開かれたリレー・フォー・ライフで歩いた三浦秀昭さん(左)と中尾秀樹さん。
紫のバンダナはがん経験者であることを公にし、闘うことを誓う印だ(茨城県つくば市で)
=立石紀和撮影

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=42016


「よお、元気だった?」

 仲間と再会の握手を交わしながら、夕暮れのトラックをにぎやかに
1周する。肺がん闘病中の三浦秀昭さん(55)(横浜市在住)は、
今年も仲間と歩ける喜びをかみしめていた。


 5月14日、茨城県つくば市の公園で約600人が集まった「リレー・
フォー・ライフ(RFL、命のリレー)」。がん患者が家族や支援者と
歩いて連帯感を強め、がん対策に使う寄付金を集める。米国生まれ
のこのイベントを初めて日本で開催したのが、三浦さんだ。


 大手信販会社の社員だった三浦さんが肺がんと診断されたのは、
2003年4月。新規事業を開拓する「戦略事業部」のリーダーに
なったばかりだった。


 抗がん剤と放射線治療を受けて復職を果たしたが、転移のために
再び入院。2年後に仕事を辞め、自宅で抜け殻のようになっていた
時、闘病の支えとなった患者のブログを思い出した。


 一般的にブログは、個人的な身辺雑記をつづる「インターネット上
の日記」だが、患者たちのブログは新薬の必要性を訴えたり、禁煙
運動に取り組んだり。患者自身が医療の環境を変えようと働きかけ
る姿に、いつも鼓舞されてきた。


 「自分にも、まだできることがあるんじゃないか」

 05年4月、以前の職場名にがん戦略の意味を込め、ブログ「戦略
事業部の挑戦」を開設。翌月、がん患者の集会で紹介された米国の
RFLに感動し、日本での開催をブログで呼びかけた。


 その思いに揺さぶられ、共に国内開催の実現に奔走したのが、
川崎市の中尾秀樹さん(57)夫妻だ。がんが進行していた妻の浩子
さんは寝たきり状態だったが、「どうしても参加したい」とリハビリに
励み、実行委員にもなった。


 「2人とも『がんでも、内にこもらずに表に出てつながろう』という
三浦さんのメッセージに共感したんです。特にキャリアウーマン
だった妻は、がんになっても社会に貢献できることに希望を感じた
のでしょう」。中尾さんは振り返る。


 06年9月、つくば市で国内初の開催が実現した。当日、妻はトラ
ック1周を歩き切った。自信を得たのか、その後一時復職もしたが、
翌年春、息を引き取った。中尾さんはその後もRFLに参加し続け、
全国に仲間ができた。
 「このつながりを大事にすることで、妻の命を
つないでいる気がします」


 三浦さんは最近、新たな計画をブログで発信した。がん患者に
よるがん患者のための株式会社の設立だ。今度はどれほど仲間
が集まるか。「戦略事業部」の挑戦は続く。


          (2011年6月10日 読売新聞)


三浦秀昭さんのブログ「戦略事業部の挑戦 肺がんとの壮絶な闘い」は、こちら(http://plaza.rakuten.co.jp/senryaku/)から、見ることができます。

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM